患者数アップの仕組み化!集患・リコール対策
の実践法

集患・リコール対策の実践法

歯科医院経営において、もっとも重要で、かつ悩みが尽きないテーマ――
それが「患者数の安定確保」です。

  • 新患数が伸びない
  • リコール率が低く、継続来院につながらない
  • 来院数が月によって大きくばらつく

こうした悩みは、どの歯科医院でも必ず直面する壁です。
しかし、実はこれらの課題には「正しい解決法」があります。

その鍵は、「感覚に頼らず、仕組みで解決すること」。
このページでは、私たちが実際に行っている集患・リコール対策の“仕組み化”の実践法を、余すところなくご紹介します。

Step01 患者数は仕組みで安定化する

患者数は「自然増」ではなく「意図的に増やす」もの

よくある誤解の一つに「良い治療をしていれば患者は増える」という考えがあります。

もちろん、治療の質は大前提です。
しかし、今の時代、それだけでは新患数は増えません。
患者はインターネットで比較・検討し、アクセス・雰囲気・利便性を重視して医院を選ぶからです。

患者数は“仕組み”でコントロールするもの。
感覚や運任せでは、必ず限界がきます。

Step02 新患数アップの集患の仕組みをつくる

Google対策(MEO・SEO)の徹底

患者の9割は、スマホのGoogle検索で医院を探しています。
以下は必須の基本施策です。

  • MEO(Googleマップ上位表示)
    地域名+歯医者で上位3位以内を狙う
    → 口コミ数を増やす、写真・診療時間を最新化する
  • SEO(ホームページ検索対策)
    「地域名+治療名」で検索順位アップを図る
    → 例:「○○市 インプラント」「○○市 小児歯科」

SNS・LINEの活用で接点を増やす

今の患者は、ホームページだけでなくSNSで医院の雰囲気をチェックしています。

  • Instagram:医院の日常・スタッフの人柄を発信
  • LINE公式アカウント:新着情報・キャンペーン案内・簡易予約で活用

ポイントは、「治療」ではなく「人や雰囲気」を見せることです。
治療の難しい話よりも、親しみやすさを前面に出しましょう。

WEB広告の活用

即効性が欲しい場合は、リスティング広告・SNS広告も効果的です。

  • 例:「〇〇市 歯医者」「インプラント 無料相談」などで出稿
  • 予算は月10万~30万円から開始可能

注意
広告を出すだけではNG。
必ず問合せ動線(予約フォーム・LINE)を整備しておくこと。

オフライン集患も欠かさない

地域密着型なら、ポスティング・新聞折込・地域広報誌も有効です。
特に以下のようなケースは効果大です。

  • 開業直後
  • 住宅地密集エリア
  • 高齢層の多い地域

口コミ紹介を仕組みにする

紹介は偶然に任せず、意図的に促すことが重要です。

  • 紹介カードを配布(紹介者・被紹介者に特典)
  • 来院時に「ご家族・お友達で歯医者を探している方がいたら…」と声かけ

Step03 リコール率アップの再来院の仕組みをつくる

リコールは「お願い」ではなく「仕組み」で促す

リコール率を上げるためには、「リコールの重要性」をただ説明するだけでは足りません。
“通わざるを得ない流れ”をつくることが必須です。

初診時のリコール意識付け

初診カウンセリング時に、必ず以下を伝えます。

  • 「治療終了=通院終了」ではなく、予防メンテナンスが必要であること
  • 定期通院で“再発予防”ができること

予約の先取りシステム

治療終了時、必ず次回のリコール予約を取るルールを徹底。

  • 次回予約率の目標を95%以上に設定
  • 「3か月後にハガキを送ります」ではなく、その場で予約を確保

リコールリマインドの自動化

来院1か月前に必ずリマインドを実施(自動化推奨)。

  • LINE公式アカウント
  • SMS
  • メール配信システム

リコールの“価値”を伝える工夫

単なる定期検診ではなく、「予防プログラム」「健康維持プラン」として打ち出します。

  • 「あなたの歯を守る〇〇プログラム」
  • 「虫歯ゼロサポートコース」

スタッフ全員で“声かけ”を徹底

リコールの予約は、スタッフ全員の意識の高さがカギです。

  • ドクター、衛生士、受付、助手、全員が次回の来院を当たり前に案内する文化を作る
  • 「言う・言わない」ではなく「必ず言う」をルール化

Step04 数値管理で
成果を可視化する

数字が見えれば、行動が変わる

集患・リコール対策は、必ず数値で管理することが不可欠です。

重要指標の例

  • 新患数(目標例:月30人~50人)
  • リコール率(目標例:70%~80%以上)
  • 予約先取り率(目標例:95%以上)
  • キャンセル率(目標例:10%未満)

毎月やるべきこと

  • 月末に全スタッフで数値を共有
  • 達成できなかった項目は原因分析→具体策出し

数字は「スタッフを叱るため」ではなく、現状を知り、改善するための“道しるべ”です。

Step05 患者数アップを文化にする

患者が増える医院は「文化」が違う

本当に患者数が安定する医院には、以下の“文化”があります。

  • 「新患数・リコールは医院全員の目標」という共通認識
  • 「来院したら必ず次回予約」がスタッフの当たり前
  • 数字を前向きに捉え、改善を楽しむ雰囲気

この文化は、一度根付けば簡単には崩れません。